Interview

020

Linking Work & Life

支店長

  • 支店長
  • フォークリフト
  • 中途入社

「やるで」で広げた仕事の可能性

入社した年
2011年
仕事終わりの楽しみ
車・バイク・映画鑑賞
仕事で一番好きな瞬間
「おおきに」と言われること
男性スタッフと荷物の確認をする支店長

物流に興味を持った”きっかけ”と大切な教え

「段取り9割」の現場で、倉庫の仕事に本気になれました

車が好きなので、もともとドライバーとして働いていました。休みの日には、ネットで部品を取り寄せて、自分で車の修理や部品交換をすることも。オンでもオフでも、大好きな車に触れられる生活を送っていたんです。それからご縁があって、SBSロジコムの倉庫で働くことになりました。

働き始める前は「向いているかはわからない」と思っていましたね。決まった場所に、決まった時間に通う生活は、自分の性格とは合わないだろうと。でも、実際に現場に入ってみると、そこには驚くほど段取り力に長けた仲間たちがいて、考えが変わりました。

印象的だったのは「段取り9割」という考え方です。何を、どの順でやるのか、誰がどう動くのか。きっちり段取りを組むことで、仕事の流れが、驚くほどスムーズになるんです。反対に、段取りが甘かったら、現場は詰まるし止まります。私も段取りの重要性を体感し、自然と意識するようになりました。
「段取り」がすべての土台なのは、支店長となった今も変わりません。入社当初、仲間に教わった考え方が、今の自分を支えてくれています。

フォークリフトを操作し、安全確認をする男性物流管理スタッフ

日々の仕事内容

「なんでも屋」の日々は、毎日が新しい挑戦の連続です

私の仕事には、決まったルーチンがほとんどありません。いわゆる「なんでも屋」として、問い合わせがあれば都度対応し、倉庫の管理から設備の手配、営業案件まで幅広く携わっています。

基本は、朝8時に出勤し、メールや電話での問い合わせに対応します。午後は、倉庫内を巡回し、安全確認と現場のチェックです。今でも現場に出るのが好きで、ついアドバイスに熱が入ってしまいます。巡回の後は、事務処理を片付けて、18時には退勤することが多いです。

市役所の移転に伴う安全管理や、歯科医院の診察チェアの搬入など、倉庫業の枠に収まらない依頼も多く舞い込みます。最初は、周りから「うちでやるんですか?」と驚かれたこともありました。私が引き受け続けたことで、面白いことに、今では当たり前になっています。

基本的に、私は「できません」とは言わないようにしています。まずはやってみる。そんなスタンスだからこそ、新しい仕事との出会いが尽きないのかもしれません。

荷物の確認をする支店長

心に残る出来事

前例がなくても、まずは動く。それが僕のやり方です

バイク保管の案件は、私にとって、特に印象深い仕事のひとつです。ガソリンを積んだバイクは、通常危険物として扱われるため、倉庫に預けたくても断られるのが一般的。でも私は「やるなら、ちゃんとやりたい」と思い、あえてバイク保管を引き受けました。

防火管理者の資格があったことや、父が消防課に勤めていたこともあり、法的な問題がないかを徹底的に調べました。何度も相談を重ねた結果「駐車場扱いで運用可能」と確認が取れたんです。心からほっとしたのを覚えています。

新しい取り組みの中で、改めて感じたのが「人を育てる難しさ」です。私はもともと「自分でやった方が早い」と思ってしまうタイプ。でも、それでは組織が育ちません。今は、部下に伝える時、モノやお金、人の流れを裏紙に描いて「見える化」するようにしています。

最近では、お客様とのやりとりを任せられる場面も増えてきました。私は最終確認をするだけで、現場が回る。そんな瞬間にふと、「ああ、育ってきたな」と実感できるんです。人が育つのを見るのは、やっぱり嬉しいものですね。

SBSロジコムの魅力/私生活の過ごし方

倉庫にいても、人とのつながりは全国に広がっています

私がSBSロジコムで働き続けている一番の理由。それはやっぱり「人」です。倉庫にいながら全国の拠点とやり取りができて、困ったときには、すぐに相談できる仲間がいる。安心感のある環境が、とても心強いです。

同期も支店長をしていて、そこから仕事の依頼が来ることもあります。会社の中にいながら、人とのつながりを通じて世界が広がっていく。その感覚が、今の私にとって、大きな原動力になっています。

オフの日は、家族と過ごすことがほとんどです。昔はスポーツカーにも乗っていましたが、今はごはんを作ったり、電球を替えたり。家にいれば何かしら頼まれていて、まさに「家族のなんでも屋」といったところですね。

「おおきに」と言ってもらえる日々が、今は何より楽しい。これからも、同じ毎日を繰り返すのではなく、まだ見ぬ仕事に挑戦し続けたいと思っています。「やるで」と思える限り、私はこの場所で走り続けます。

ライター:高千穂香織
カメラマン:氏家岳寛

(インタビュー取材 2025年5月)

取材メモ:
全員分のお菓子を差し入れてくださったり、スタッフに積極的に声をかける気さくで明るい支店長。
デスクでお菓子をほおばる様子を撮ろうとすると「撮らないで〜」と背中を丸める姿に、大きな笑いの渦に包まれました。
人を笑顔にする天才です。
フォークリフトの操作も非常に滑らかで小回りが利き、さすが現場20年のベテラン。

庫内で働く支店長