Interview

039

Linking Work & Life

2025.12.22

支店長

  • 支店長
  • 物流管理
  • 中途入社

大切なのは、数字ではなく“人”を見ること

入社した年
2011年
休日の過ごし方
もくもくと“ひとりボウリング”
自分の性格を一言で
O型の八方美人?
インタビューに答える支店長

< 入社のきっかけ >

SBSロジコムとの出会いは、派遣社員として入った現場。入社のきっかけは、前職の倒産

もともとは新卒で派遣会社に入社し、社会人としてのスタートは派遣営業という立場でした。そこで最初の派遣先として配属されたのがSBSロジコムです。物流の仕事自体はじめてでしたが、体を動かす仕事は嫌いじゃないな、意外と自分に合っているかもしれないな、という感覚がありました。

派遣社員という立場ではありましたが、単に人を手配するだけではなく、業務を覚え、現場を回し、派遣契約から請負契約に切り替えるところまで中心となって携わらせてもらいました。一年ほどかけて形にできたことは、自分の中でも大きな達成感として残っています。

転機になったのは、在籍していた派遣会社の倒産でした。当時は「派遣切り」という言葉が広がっていた時代。私がいた会社もそのあおりを受け、経営が厳しくなっていたようです。最終的には会社都合での退職が決まり、この先どうしようかと考える日々が続きました。

そんななか、当時の支店長に今の状況を話したところ「それなら、うちに来たらいいじゃないか」と誘ってもらえて。その一言は、私の人生において大きな転機となりました。学生時代に続けていた靴屋のアルバイト先など、ほかにも声をかけてもらった会社はありましたが、自分の力を活かせるイメージが一番持てたのが、SBSロジコムだったんです。家族からも「自分がやりたいと思うこと、やればいいじゃん」と背中を押してもらったこともあり、入社を決めました。

ドライバーを見送る支店長

<印象に残っている出来事>

毎日、夜中まで働くのが嫌だった。とにかく、それを変えたかった

入社して最初に配属された支店は、24時間稼働のセンターでした。とにかく忙しい支店で、「夜中まで働くのが当たり前の現場」といいますか、入荷は早朝から始まるのに、その日の作業がその日のうちに終わらないんです。もちろん今はそんな支店ないので安心して欲しいのですが、当時はほかを知らなかったので、「物流ってこういうものなんだ」って自然と受け入れてしまっていました。

ただ、やっぱりしばらく続けるうちに、どうしても違和感が拭えなくなってきたんです。体力的にきついというよりも「この働き方を、このまま続けるのは嫌だな」という気持ちが強くなってきて。どうにかこの状況を変えられないか、常に考えるようになりました。
作業の順番を見直したり、事前にできる工程は前倒ししたり。人の配置を工夫して役割を分けることで、無駄な待ち時間を減らしていったんです。そのほかにも夜間作業を取り入れたり、部署をまたいで作業を覚えてもらったり。誰かが欠けても現場が回る体制づくりに、積極的に取り組みました。

私も若かったですしとにかくがむしゃらだったんで、上司とぶつかることもよくありましたね。「責任は自分が取りますから、やらせてください!」なんて、当時まだ契約社員の立場でよく言ったものです。それでも少しずつ成果が出るようになってきて、結果として同じ物量でも以前よりはるかに早く、作業を終えられるようになりました。通常でも夜遅くなってしまうことが多々あったのに、1年も経つと年末の繁忙期でさえ、20時ころには一区切りつく現場に変わってきたんです。

このとき確信したのが、「どんな現場でも、やり方さえ変えれば変わることができる」ということ。荷物や仕事の量は変えられなくても、働き方は変えられる。その実感は、その後の私の仕事に対するベースになっています。

部下と談笑する支店長

<業務内容>

支店長の仕事は数字ではなく、まずは“人”を見る

現在は支店長という立場で、収支管理や労務管理、今後の売上づくりなど、支店全体の運営を任されています。もちろん数字は大事ですし、会社から与えられているミッションです。ただ、個人的に一番大事だと思っているのは、やっぱり「人」ですね。

支店を支えるのはドライバーであり、作業スタッフです。その仲間たちが安心して働けなければ決して支店は回りませんし、離職が増えれば収益にも直結します。だからこそ私が意識しているのは、できるだけ現場に出て、みんなの顔を見て話すこと。朝の出発前や帰ってきたタイミングは特に、意識して声をかけています。

正直言うと、私も若いころは怒鳴って指示を出すようなこともありました。でも今は、そういうやり方では人はついてこないと学んだんです。ちゃんと向き合って話をして、その人の考えや状況を知る。もちろん、私の想いも伝えます。そっちのほうが、結果的に現場が安定するんですよね。

支店長の仕事は、事務所にこもってパソコン、電卓を叩いて数値管理…。そんなイメージを持たれるかもしれませんが、あるべき姿はそうではありません。数字を見ることも大事ですが、もっと大切にしなくてはならないのは、現場の空気や人の変化。そしてそれは自分で足を運ばないと分からないことです。私が考える支店長とは、指示を出すことよりも現場が動きやすい環境を整えること。そのために人と向き合い、話をする。それが、私のスタイルです。

<大切にしていること>

失敗するかどうかは考えない。ダメなら、また変えればいいだけ

仕事をするうえで、私がずっと大切にしているのは「とりあえずやってみる」という姿勢です。うまくいくかどうかと悩むのではなく、まず動くこと。だって、もしダメだったら戻せばいいし、やり方を変えてまたチャレンジすればいいじゃないですか。それと、言われたことだけをこなす仕事も、正直あまり面白くありません。だからこそ、これまでずっと「もっと良くできないか」「別のやり方はないか」と考え続けてきたんです。自分が嫌だと思う働き方は、きっと周りの人も嫌だろう。だったら変えよう。その積み重ねが今につながっています。

仕事をし続けるには、オフの時間も大切です。私の場合、毎週日曜は“ひとりボウリング”の日。だいたい3時間くらい、黙々と投げ続けるんです。スコアを気にするというよりも、ピンの位置やコースに全集中で、頭を空っぽにしています。普段は人と話してばかりなので、休みの日くらいはあまり喋らずに過ごしたいな、と。

なんだかんだ、もうすぐ入社して15年が経とうとしていますが、この仕事が楽だと感じたことはありません。支店が変われば扱う仕事も、人も、課題もまったく違いますから。毎回ゼロから考え直すような感覚ですが、でもそれがあるからこそ、飽きずに続けてこられたわけです。この先もきっと、これまでと同じように悩んで考えて、現場に向き合い続けていくのだと思います。

< 入社を考えている方へのメッセージ >

私自身、まだまだ現場に向き合っていきたいと思っています。やり方を変えながら、人と向き合いながら、会社全体を少しずつ良い方向にしていきたいですね。その過程を一緒に楽しめる仲間と出会えたら、とてもうれしく思います。

ライター:清水海斗
カメラマン:氏家岳寛

(インタビュー取材 2025年12月)

取材メモ:
ドライバーさんやスタッフの皆さんとの談笑の様子が印象的。「人」を大切にするという考えがとてもよく伝わってきてインタビューのお話を思わず聞き入ってしまうほど。
時には真剣な眼差し、時にはやさしく現場を見守る姿は頼もしく感じられました。

倉庫内で笑顔で腕を組む支店長