Interview

037

Linking Work & Life

2025.11.04

支店長

  • 支店長
  • 物流管理
  • 中途入社

成り行きで始めた物流の仕事、
SBSロジコムで続けられた理由

入社した年
2003年
休日の過ごし方
書店巡りと大好きな東京駅を見に行く。横浜DeNAベイスターズの試合観戦
仕事終わりの楽しみ
職場近くの定食屋で美味しいカツカレーを食べること
インタビューに応じる支店長

< 入社のきっかけ >

「物流が好きだ」と思ったことは一度もないが、20年以上も続いている

大学卒業以来、20年以上、物流業界一筋です。大学入試に落ちたとき、親から言われた浪人の条件が、「必ず4年間で卒業し、就職すること」でした。大学では哲学を学び、物流以外の業界を目指していましたが、希望が叶いませんでした。仕方なくアルバイトをしていた物流会社に成り行きで入社しました。

ところが新卒入社の3年目に当時の会社が合併することになりまして。営業職を勧められたのですがまったく興味が湧かず、現場のことをもっと探究したいと、現場で働き続けることにしました。関東各県や静岡県のセンターを異動しながら経験を重ねるうちに支店長になりました。2013年に当時勤めていた会社の社名が「SBSロジコム」に変わり、現在の四街道支店の支店長に赴任したのは2024年のことです。

正直に言うと、「物流が好きだ」と思ったことは一度もありません。ただ、「私にできる唯一の仕事は物流なんだろうな・・・」と思いながら、これまで続けてきました。そんな中で面白いと思えることは「物流は生き物」 だということ。物流は日々状況が変わり、業務内容も変化します。変化に合わせて最適な方法を考え、お客様のご要望に応えられたときは、パズルのピースがパチリとはまったような醍醐味がありますね。さらに仕事を通してさまざまな業界や仕事に触れられる喜びも感じます。発売前の商品が入庫したときに「どこからこんなアイデアが生まれてくるんだ!?」と思うことは結構ありますよ。

ロボットと荷物の整理をする支店長

< 業務内容 >

社員を育て、「申し訳ございません」と、お客さまに頭を下げることが支店長の役割

現在は、パソコン関連の商品や周辺機器を扱う企業の物流センターの支店長として勤務しています。2階建てで総面積8,800坪(※)の当センターで取り扱う商品数は、約7,500品目。そのうち、パソコン用のデスクやチェアなどの家具が約1,300品目ですね。色違いの細かい商品もたくさんあるので在庫管理には気を遣いますね。当センターでは、ピッキング(棚から取り出すこと)した商品の搬送を支援するロボットも稼働しており、物流のDXも進めています。

基本的に私の役割は支店全体の管理と収支管理です。そのなかでも一番大きな役目は社員の育成です。ここで働く社員のみなさんを「いかにして次のステージに引き上げるか」、例えば、「支店長として活躍できる人材を育てるか」だと思っています。私自身はあまり業務の細かいことに口出ししないようにしています。全体的な仕事の流れを把握しながら、お客さまに迷惑をかけないようにセンターを運営すること、何かトラブルがあった場合には責任をとって頭を下げることに終始しています。

日々の業務については現場に任せているので、何も指示してこない「昼あんどん」と呼ばれることもありますが(笑)。もちろん必要なときには、しかるべき判断を行いますし、善し悪しの判断も行います。けれども基本的にセンター運営や労働環境に大きな影響がなければ、改善なども現場に任せています。
(※)サッカーコート(2,160坪)の約4面相当

同僚とコミュニケーションを取る支店長

< 大切にしていること >

意識していることは「働きやすい職場作り」

大切にしていることは、社員だけでなく、すべてのスタッフのみなさんの働きやすい職場づくりですね。例えば夏の間、物流センターの室温はかなり上昇します。そのためいつでも水分や塩分を摂れるようにしたり、こまめに休憩を取れるようにしたりしていますね。スタッフが周囲に声をかければ、休息をとってもらえるように、現場で柔軟な判断ができるようにして、ガチガチな規則で縛ることがないように意識していますね。物流業界では人手不足が話題になっていますが、現場に自由度や柔軟性を持たせることは、定着率を高めるためにも大切だと考えています。

一方、SBSロジコム全体の話をすると、企業規模が大きいので、安心して働ける職場だと思います。社員が困ったときのサポート体制やさまざまな応援体制があります。多様な業務経験ができることも魅力の1つではないでしょうか。物流センターごとに扱う商品やサービスが異なりますので、その気になれば、さまざまな仕事にチャレンジするチャンスがあると思います。

私自身は会社から託された支店長という役割を果たしていきたいと思っています。自分なりに修羅場をくぐってきたと思うので、最終的には「なんとかなる」と思っています。コロナ禍の中で新たに四街道支店を立ち上げるときのことでした。稼働中の市川の拠点から、大量の商品の移管が必要でしたが、コロナでスタッフが倒れてしまったのです。拠点の移転で普段より人員が必要にもかかわらず、マイナス3人の状態で仕事を回さなくてはなりませんでした。
結果的にはなんとか乗り越えることができました。徹夜続きで気がついたらパレットの上段で寝落ちしていたこともあります。

< 仕事を通じた自身の成長 >

育ててくれた上司のおかげで、会社に来るのが好きになった

「物流は好きではない」のですが、会社に来るのは好きなんです。SBSグループはさまざまな会社が合併してきたこともありますが、それを抜きにしてもいろいろな人がいます。社内もそうですが、取引先様やお客さま、インフラ整備の方やロボット会社の社員など多様な人たちと関わることができるのが心底楽しいと思います。

SBSロジコムの社員になって良かったことは、本当に尊敬できる上司に出会えたことですね。若くて経験も浅く、礼儀知らずで、一筋縄では行かなかった私を根気強く粘り強く教育してくれたことは、「本当にありがたいな」と思いますね。今でも気にかけてくれるその方にはたくさんのことを教えてもらいました。その上司には、見積書の作成方法から、仕事の進め方、ゴルフのプレーの仕方から、それこそ美味しい定食の見つけ方まで教えてもらいました。

その上司から教わった「相手の言うことをしっかり聞く」は今でも大切にしています。言われたことをその通りやってみた上で、自分の意見をいうこと。そうすることで相手とのコミュニケーションが深まることを学びました。また、支店長として管理する立場として大切なことも教えてもらいましたね。「数字で語れ」と。管理者として仕事をするなら根拠となる数字を示す大切さを叩き込まれました。
成り行きで入った物流業界ですが、こうして支店長として働けていることに成長したなと思いますね。

< 入社を考えている方へのメッセージ >

SBSロジコムは、物流が好きでなくても、働き続けてキャリアアップができるので、ぜひトライしてほしいと思います。

ライター:蜂巣稔
カメラマン:山邉恵美子

(インタビュー取材 2025年10月)

取材メモ:
気さくな雰囲気を醸し出していて、どんなことでも相談しやすそうな懐の深さを感じました。
実際、取材中にもいろんなスタッフさんから声をかけられ、冗談まじりのトークで返す。という掛け合いの場面がたくさんあり、信頼関係の強さをさらに思いました。
「スタッフ全員により良く働いてもらいたい」と真剣な眼差しで語る姿、気さくさと真剣さのバランスが魅力的。

倉庫に立つ支店長