Linking Work & Life
庫内オペレーター
私の仕事はただ荷物を運ぶだけじゃない。想いまで届けられるこの仕事が大好きです。
- 入社した年
- 2021年
- 休日の過ごし方
- 友達とドライブ
- 仕事終わりの楽しみ
- 大好きなアニメ

コロナ禍で実感した、暮らしを支える物流という仕事
私が就職活動をしていたのは、ちょうど新型コロナの影響が広がっていた時期でした。志望していたホテル業界は大きな打撃を受け、高卒枠の求人もどんどん減っていくばかり。将来への不安が募る中で、ふと考えるようになったんです。「こんな状況でも、社会を支え続けている仕事って何だろう?」と。
外出自粛が続き、買い物のほとんどをオンラインでするようになりました。そんな中、目に止まったのは、毎日のように荷物を届けに来てくれる配送員さんたちの姿です。世の中が止まりかけても誰かが働き続けているからこそ、私たちの日常は守られている。当たり前だと思っていた暮らしが、たくさんの人たちの努力と頑張りに支えられていることを実感した日々でした。
そんなことから物流の仕事に興味を持ち、先生から紹介された会社の一つがSBSロジコムです。さっそく参加した支店見学で驚いたのは、明るく働く女性スタッフが多かったこと。楽しそうに化粧品を検品する姿を目にし、それまで抱いていた「物流=荷物を運ぶだけ」という私のイメージは大きく変わりました。
また、一口に「物流」と言っても検品・管理・配送と様々な工程があることや、荷物がお客さまのもとに届くまでに、見えないところでたくさんの人が関わり、みんなで支え合っていることを知りました。そうしたチームでの仕事には自然と心惹かれましたし、「ここでなら、私も誰かの役に立てるかもしれない」そんな前向きな気持ちが生まれたのを覚えています。

失敗を繰り返していたころ。支店長から教わった、“考えて動く”ということ
入社前、物流の仕事に対して「与えられた仕事を、淡々とこなす」そんなイメージを持っていました。男性が中心の職場で、みんなが自分の仕事を黙って進めるような…。そんなイメージです。でも実際に現場に立ってみると、そこには思っていた以上にあたたかいコミュニケーションがありました。
現在の私の主なお仕事は、ある百貨店の館内配送です。館内を回りながら、各ブランドショップに荷物を届けます。物量が多く大変な日もありますが、「お届けものです」「いつもお世話になってます」など、こうしたただの業務上のやりとりを、いつの間にかとても楽しんでいる自分に気づきました。「早く届けてあげたい!」という気持ちが自然と湧いてくるようになり、仕事の大変さよりも「誰かに喜んでもらえること」にやりがいを感じるようになったんです。
もちろん、はじめからずっと順調だったわけではありません。特に入社したばかりの頃は失敗の連続で、上司に叱られ悔しい思いをすることもたくさんありました。でもある時、支店長にこんなことを言われたんです。「大切なのは同じ失敗を繰り返さないこと。次はどうすればいいのか、よく考えなさい」と。最初は叱られて落ち込むばかりでしたが、経験を重ねるうちに、その言葉の意味が少しずつわかるようになりました。失敗を恐れるのではなく、きちんと受け止め次に生かすこと。それが今の私の中にある、仕事に向き合う軸になっています。
物流業界は機械化や効率化がどんどん進んでおり、もちろん、それは必要な進化だと思います。でも私は人の手で荷物を運び、人の想いを乗せて届けるー。そんなあたたかさこそが、物流の本質だと信じています。コロナ禍でも変わらず荷物を届け続けてくれた配送員さんたち。その姿に、私はたくさんの勇気をもらいました。「この荷物は、あなたのために大切に運びました」そんな想いを込めて届けられるのは、やっぱり心ある人間にしかできないことだと、今はそんなことを考えています。

感情を書いて整理することで、前に進む力が生まれました
社会人になってから、私には大切な習慣ができました。それが「心のはきだめノート」です。嬉しかったことや悔しかったこと、失敗したことや学んだこと…。毎日、心に引っかかったことをすべてノートに書き出しています。意識しているのは、ただ感情を書き連ねるだけでなく、「じゃあ次はどうする?」と自分に問いかけながら書くこと。そうやって少しずつ、気持ちを整理してきました。
このノートに特に支えられたと感じたのが、年末のおせち配送業務です。人員集めから段取りまで、担当としてすべてを任されたあのとき。不安とプレッシャーで押しつぶされそうになりました。それでもなんとか乗り切れたのは、一つひとつ不安な気持ちを書き出して、心を整理して臨めたから。大仕事を終え、帰り際に見た大晦日の朝日は言葉にならないほどきれいでした。今でもページを見返すたびに、当時感じた大きな達成感と充実感は、昨日のことのように思い出すんです。
このノートには、たくさんの「できなかった私」がいます。でも同時に「どんな時も前を向いてもがき続けた私」も、確かにそこにいます。悔しさも迷いも不安も希望も、そのすべてが今の私をつくってきたのだと、改めて実感しています。もし当時の自分に会えるなら「今は辛いけど大丈夫だよ。ちゃんと前に進めてるから」って、声をかけてあげたいですね。
SBSは誰かの日常を支える会社。この仕事を選んでよかった
SBSロジコムのすごいところ。それは、物流スケールの大きさです。「口紅から新幹線まで運ぶ会社」というキャッチコピーを最初に目にしたときは、正直、半信半疑でした。でも実際に働いてみて、小さな荷物から何トンもの大型貨物まで、あらゆる物流を担っていることを知り「本当にすごい会社なんだ」と心から誇りに思うようになりました。
私が担当しているのは、百貨店の商品を各ショップに届ける館内配送です。扱うのは比較的小さな荷物ですが、同じ支店には、トラックで街中を安全に走り抜けるドライバーさんたちもいます。その姿を見かけるたび、「私もこんなに幅広い物流を支える会社の一員なんだ」と、誇らしい気持ちになるんです。社内の雰囲気はとてもあたたかく、先輩後輩の変な垣根もありません。女性だからといって働きにくいなんてこともなく、誰もが自然体でいられる居心地の良さが、SBSロジコムにはあると感じています。
もしコロナがなかったら、私はきっとホテル業界に進み、別のやりがいを感じていたでしょう。でも今は心から思います。この仕事に出会えて本当によかったと。物流は社会を、そして誰かの日常を支える仕事。届けた荷物の先にある「ありがとう」の言葉を大切に、これからもお客さまとの何気ないやり取りを楽しみながら、自分らしくこの仕事に向き合っていきたいですね。
ライター:清水海斗
カメラマン:氏家岳寛
(インタビュー取材 2025年4月)
取材メモ:
撮影中、支店の他のスタッフに「一緒に撮ってもらいましょう!」と声をかけたり、
「次はどんなシーンですか?」と取材チームに積極的に質問したりと、コミュニケーション能力の高さが随所に感じられました。
自分の撮影の順番でない時は、仲間の背中を押して盛り上げていただき、明るく場を引っ張るムードメーカーです。
