Linking Work & Life

物流管理スタッフ

何気ない選択が変えた人生。社会を陰で支えるこの仕事に、誇りを感じています。

入社した年
2012年
家族構成
母、妹、祖母
仕事終わりの楽しみ
映画鑑賞、マンガを読む

他社にはない明るい雰囲気を感じたSBS。就活生を思いやる優しい態度に、心を動かされました

高校卒業後、SBSロジコムに就職しました。当時の私には明確な目標ややりたい仕事がなく、「勉強はもうしたくない」という気持ちから始めた就職活動です。今だから言えますが、SBSロジコムに見学に行ったのも、先生に勧められたから。そんな感じで「なんとなく」見に行ったのが、私のSBSロジコムとの出会いでした。

実際に職場見学に行ってみると、案内してくれた方が同じ高校の卒業生だったり、知っている先輩がいたりして、縁を感じたといいますか、一気に親近感が湧いたのを覚えています。中でも一番印象的だったのは、明るく働く先輩方の姿でした。もちろん他の会社も見学しましたが、どこの会社の方も一生懸命働いている中で、社員同士のコミュニケーションはそれほど活発ではなかったような気がします。それに比べてSBSロジコムでは、上司部下関係なく、明るく挨拶しながら楽しそうに仕事している様子を見て、他の会社とは違う何かを感じました。

最終的な就職先をどこにしようか迷っていた時に、採用担当の方から「ちゃんと比べて、じっくり悩んだ方がいい。そのうえで、うちに来てくれたら嬉しいな」と言われました。そんな就活生を思いやる優しい態度に心を動かされたことが、入社の決め手となったのかもしれません。

厳しさの中に感じた期待。「プロ」として取り組むことの大切さを学びました

現在は百貨店の館内搬送業務で管理者をしています。出勤は朝8時。最初にする作業は、すでに待機しているトラックの受け入れです。その後は商品を仕分け、百貨店内の各階の店舗に配送します。10時の開店後はお客さまがいらっしゃるため、なるべく開店前に商品をお届けしたいところです。時間との勝負になりますが、予定通りに全ての商品を運び終えた時には大きな達成感がありますね。

今でこそ管理者として責任ある仕事をしていますが、それもこれまで先輩や上司から多くのことを教わり、育てていただいたから。中でもある上司に言われた一言は、私の心に深く刻まれています。この上司は仕事への向き合い方が非常に厳しい方で、毎日のように指導を受けながら業務に取り組んでいました。

あれは確か一年目、まだまだ一人前とは言えない新人の時です。とても忙しくバタバタしていた日に、お客さまから問い合わせがありました。未熟だった私は思わず、「今忙しいので、わかりません」と、ぶっきらぼうに答えてしまったんです。そんな様子を見た上司は、私の対応を厳しく指摘したのでした。「わからないなら『確認します』とか、『調べますので少しお時間いただけますか』とお応えすべきじゃないのか。お金をいただいている以上、お前はプロなんだぞ!」と。この言葉で「まだ一年目だから」「新人だから」と甘えていた自分に気付かされたとともに、「お金をいただいている以上、プロである」というこの認識が、仕事をする上での私の基本姿勢となりました。

それから一年ほど経ったころ、その上司から「これまで厳しくしていたのは、ちゃんと育って欲しかったからだ」と言われたんです。厳しさの中に私の成長を願う気持ちがあったことを知り、大きな感謝と強い信頼を抱きました。私の中で、「ただ厳しい上司」ではなくなった瞬間だったように思います。

消極的だった自分に感じた変化と、仕事を通じて見つけた新たな可能性

入社前の私は、仲のいい友人以外とはあまり話さないタイプでした。しかし、社会人になると上司や同僚だけでなく、外部のお客さまとも接する機会がありますし、自分から話しかける場面も当然あるわけです。私の場合、日々発生する電話応対や問い合わせへの対応など、必要なコミュニケーションを重ねるうちに、自然と対話に慣れていきました。今では以前の自分よりも、ずっと社交的な性格になったと実感しています。

こうした心の変化は、仕事への取り組み方にも表れているようです。以前は交渉事や打ち合わせが大の苦手で、できれば避けて通りたい…そう思っていました。恥ずかしながら、当たり障りのない仕事だけこなして、お給料をもらえれば良いとすらと考えていたんです。しかし責任ある立場になるにつれ、取引先との交渉やお客さまとの打ち合わせなど、自分が中心となって対応する場面が増えていきました。

そうした経験を重ねるごとに、次第に自分の意見が伝えられるようになり、コミュニケーションへの苦手意識を克服していったように思います。今となっては、私の提案で交渉がまとまった時など、想像以上にやりがいを感じる自分がいるんです。入社当時と比べれば見違えるほど成長できたと思いますし、人とのコミュニケーションを通じて仕事を進められるようになったというのは、私にとってはとても大きな変化です。

見えない場所で社会を支える仕事に、胸を張って取り組んでいます

物流は私たちの生活に欠かせない—。それは事実です。普段、みなさんがあまり意識されることはないかもしれませんが、便利な日常があるのは私たちの仕事があってこそ。ネットで買った商品が数日で届くのは、もはや当たり前のサービスです。

もし、私たちのような人間が少なければどうなるでしょう?配達に時間がかかったり、希望の日時に届かなかったり、場合によってはサービス自体が提供できなくなったりします。例えば百貨店では、商品の入荷から各店舗への配送をスムーズに行うことで、お客さまには新しい商品を、いち早く提供できています。私たちは裏方で、目立たない存在です。それでも私は、多くの人の消費生活を支えるこの仕事に、胸を張って取り組んでいます。

「翌日配送」や「置き配」など、いち消費者としてこうした物流業界の進化を目の当たりにすると、私たちの仕事が社会のインフラとして、重要な役割を担っていることを実感します。みなさんに伝えたいのは、何気なく届く荷物の背後には、多くの物流スタッフの連携と努力があるということ。SBSロジコムで働く中で、物流という仕事の意義を日々感じながら、これからも社会を支える一員として、会社とともに成長していきたいと思います。

ライター:清水海斗
カメラマン:氏家岳寛

(インタビュー取材 2025年3月)

取材メモ:
もの静かな佇まいながら、取材では驚くほど率直に、自分の気持ちや過去の経験を語ってくれました。
厳しい時期や失敗も正面から受け止めて、自分なりのペースで着実に歩みを進めている姿に、真摯な人柄と強い芯を感じました。
穏やかさの中に、確かな意志を秘めた方だとだと思います。