Interview

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Linking Work & Life

物流管理スタッフ

  • 物流管理
  • 新卒入社

不安でも、挑戦してみようと思えた

入社した年
2020年
休日の過ごし方
美味しいものを食べにいく
仕事終わりの楽しみ
猫と遊ぶ
職場で書類を受け取る女性物流管理スタッフ

< 入社のきっかけ >

正社員になれたのは、みんなに背中を押してもらえたから。正直、すごく不安でした

はじめはアルバイトでしたが、SBSロジコムで働きはじめたのは高校2年生のときでした。入社の理由は家から近かったのと、時間的な条件が合っていたからです。正直、最初のうちはこの仕事に特別な想いはなく、“ただのバイト”という感覚しかありませんでした。

気持ちに変化が出てきたのは、任される仕事が増えてきてから。電話応対に伝票処理、ドライバーさんの受付など、一つひとつ教えてもらいながら、やったことのない仕事に挑戦するたびに新鮮な気持ちになれたんです。ずっと同じ作業を繰り返すよりも、「今日はこんなことを覚えた」「次はこれをやってみよう」という環境が、私には合っていたのかもしれません。そんなふうに、“少しずつできることが増えていく”ことが、私にとってのこの仕事のやりがいでした。

5年近くアルバイトを続けていたある日、「正社員にならない?」と声をかけていただきました。長く勤めていたとはいえ、正社員という肩書きには重みがありましたし、「私にできるのかな」という不安の方がずっと大きかったです。正社員になればまわりとの接し方も変わってくるし、今まで以上に判断や行動に対する覚悟も求められます。そんなことを考えると、なかなか決心がつきませんでした。

それでも「やってみよう」と思えたのは、これまで積み上げてきた日々が自分の中にちゃんとあったから。特に、人生の先輩でもあるパートさんが「まだ若いんだから、挑戦してみてもいいんじゃない?」と声をかけてくださったとき、その言葉がまっすぐ心に届いたのを覚えています。私の迷いを受け止めてくれたうえで、そっと背中を押してくれるような、あたたかい一言でした。

配送点呼を行う女性物流管理スタッフ

< 業務内容 >

今では仕事の意味や背景にまで、目を向けられるようになりました

正社員になってからは、これまで以上に“自分の仕事に責任を持つ”という意識が強くなりました。任される業務もより幅広くなり、現在は請求書の作成や協力会社さまへの支払い資料、人事勤怠の管理など、事務全般を担当しています。数字に関わる業務が多いため、ちょっとした入力ミスが大きなトラブルにつながる可能性がある仕事。毎日緊張感を持って業務にあたっています。

アルバイトのころは伝票処理も電話対応も一から覚えることばかりでしたから、常に不安とともに仕事をしていました。でも、今振り返ってみるとその一つひとつの経験が、少しずつ自分の中に、ちゃんと積み重なっていたんだなと感じるんです。

たとえば、最近では新しい業務を教えてもらったときに、ただ手順を覚えるだけでなく「これは何のために必要な業務なんだろう?」と、その意味や背景を自分なりに考えるようになりました。はじめのうちは目の前の作業をこなすことに必死でしたが、今はその奥にある意図を想像しながら動けるようになってきたんです。

もちろん、まだまだ分からないこともいっぱいあるし、失敗することもたくさんあります。でも、かつては右も左も分からなかった私が、今では責任ある仕事を任せてもらえるようになったこと。その事実が、気づかないうちに自分の自信につながっていたのかもしれません。

インタビューに答える女性物流管理スタッフ

< 大切にしていること >

気持ちよく仕事を終えて欲しい。そんな想いでドライバーさんをお迎えしています

私は決して器用なタイプではなく、新しいことを覚えるのにも人一倍時間がかかってしまいます。でもだからこそ、“今の自分にできること”は、一つひとつ丁寧にこなしたいのです。スピードや正確さはまだまだでも、誠実に取り組む姿勢だけは忘れないようにしたい。そんな想いで、日々の業務に向き合っています。

たとえば、配達を終えたドライバーさんを迎える帰庫点呼。一見、業務的なやりとりに見えるかもしれませんが、慣れてきたからこそ気を抜かないよう意識しています。「異常はありませんでしたか?」という一言で済ませるのではなく、表情や声のトーンも注意深く見て、「本当に何もなかったかな?」と、見えないものを感じ取るようにしています。

もう一つ、帰庫点呼の際に意識しているのは、ドライバーさんに気持ちよく一日を終えてもらうこと。配達を終えて疲れて戻ってくるその瞬間、心がけているのは、笑顔で明るく「お疲れさまでした!」と声をかけること。ほんの短いやりとりですが、その一言が少しでも気持ちを和らげるものになれば、とても嬉しく思います。

もちろん、点呼は業務の一つですが、私にとってはそれだけではありません。言葉にしなくても、その日の空気や表情から何かを感じ取って、安心して仕事を終えてもらえるように。そんな想いを込めて、今日もドライバーさんをお迎えします。

< 仕事を通じた自身の成長 >

最初から「できる人」じゃなくていい。大事なのは、ちょっとずつでも前に進むこと

私はもともと、極度の人見知りでした。はじめてここで働きはじめた高校生のころは、人の目を見て話すこともできず、電話が鳴るだけで心臓はドキドキ…。相手の顔が見えないぶん、電話でのやりとりは特に緊張してしまって。内容が頭に入らず、うまく対応できないことばかりでした。

でも、毎日いろんな人と関わるうちに、少しずつ変わっていったんです。納品業者さんを案内したり、パートさんと向かい合わせで作業したり、電話のときの言葉遣いを教えてもらったり…。ひとつひとつのやり取りを重ねていくなかで、自然とコミュニケーションに対する苦手意識が和らいでいきました。

そういえばこのあいだ、パートさんが「変わったね!」と声をかけてくれたんです。昔を知っている方からそう言ってもらえると、自分でも気づかないうちに成長したのかな、なんてあらためて感じます。電話も今ではすぐに出られるようになりましたし、休日には外に出かけることも増えて、以前より世界が広がったような感覚です。

きっと、最初から「できる人」じゃなくてもいいんだと思います。大事なのは、ちょっとずつでも前に進んでいくこと。SBSロジコムで過ごした時間は、仕事のことだけでなく、人としての私自身を大きく成長させてくれました。

ライター:清水海斗
カメラマン:山辺恵美子

(インタビュー取材 2025年6月)

取材メモ:
誰に対しても丁寧な言葉遣いとやさしい笑顔で接しており、その自然な気配りのおかげで、事務所のスタッフやドライバーさんも撮影に快く協力してくださいました。
入社からまだ数か月とは思えないほど、厚い人望を得ておりました。
シャイな一面も垣間見えましたが、はにかんだ笑顔がとても魅力的です。

トラックの前に立つ女性物流管理スタッフ