Interview
033
Linking Work & Life
2025.08.05
物流管理スタッフ
- 物流管理
- フォークリフト
- 中途入社
ひとつずつ、自分にできることを
- 入社した年
- 2024年
- 休日の過ごし方
- ロッククライミング、推し活
- 仕事でうれしかった瞬間
- はじめて担当を任せてもらえたとき

< 入社のきっかけ >
視野の広がりと成長を求めて。異業種からの転身を決意
前職では、高所作業を伴う現場仕事に就いていました。高層ビルのメンテナンスなど、常に危険と隣り合わせの仕事です。誰にでもできる仕事ではないぶん大きなやりがいがありましたが、あるときふと立ち止まったんです。もっと多様なスキルを身につけて、自分の可能性を広げていきたい。より広い視野で、成長を感じられる仕事に挑戦したいー。そんなことを考えるようになりました。
転職先として物流業界を選んだのは、業界に将来性を感じたから。そんな物流業界でSBSロジコムを選んだのは、事業内容に他社にはない幅広さがあったから。「運ぶ」だけでなく、保管や流通加工、EC対応、海外輸出など、さまざまな事業を手がけるSBSロジコムに入社すれば、視野が広がり大きく成長できると確信したんです。
ただ、実際に働き始めてみると、物流には想像以上に専門性が求められることを実感しました。用語ひとつ取っても知らないことばかりで、未経験からのスタートには戸惑う場面も多かったです。それでも「早く現場の力になりたい」という想いが原動力となり、自ら積極的に学ぶ姿勢を大切にしてきました。

< 日常業務について >
現場とお客さまのあいだで、最適解をつくる面白さ
私の担当は、BtoB・BtoC・海外輸出といった多様な出荷形態を展開している美容ブランドの荷主さま。現場での作業は協力会社の方々にお願いしていますが、私はその前段として、お客さまとのやり取りや出荷方法の確認・調整、そして現場との橋渡しを担っています。
主に扱うのは高級コスメ。商品の扱いには細心の注意を払います。特に百貨店への納品では外装も商品の一部として扱われるため、凹みや破れがないよう配慮が必要です。一方、EC向けの小口出荷では段ボールのサイズひとつでコストが大きく変わるため、過剰包装にならないような工夫も大切です。
さらに最近では、海外の個人向け出荷にも対応するようになりました。輸送会社の選定から梱包方法まで、お客さまと一緒にゼロから仕組みをつくり上げるのは簡単なことではありませんが、新たなチャレンジには大きなやりがいを感じます。こうした多様な出荷形態に携わる中で、常に「お客さまにとっても、私たちにとっても最適な形は何か」を考え、自ら提案できることがこの仕事の面白さのひとつです。
未経験で入社して2年目の今でも、学ぶことは本当に多いです。でも、だからこそ飽きることがありません。物流の現場には“これが正解”というひとつの答えがなく、商品や流れに応じて、より良い方法を探り続ける必要がある。その積み重ねは間違いなく、自分の成長につながっていると感じます。

< 心に残った大切な教え >
自分にできることから、物流の現場を変えていきたい
業務に取り組む中で感じているのが、現場の“属人化”の課題です。たとえば、「この仕事は〇〇さんしかやり方を知らない」といった場面が多く、誰かが抜けた途端に現場が回らなくなる。そんな危うさを何度も目の当たりにしてきました。
もちろん、私も分からないことは先輩に聞いて覚えるという形で助けられることは多かったのですが、「これが最初から共有されていれば、もっとスムーズだったのに」と感じることも少なくありませんでした。
だからこそ、少しずつ自分が理解したことや身につけた手順はメモに残すだけでなく、誰が見ても分かるようにマニュアルとしてまとめ始めました。自分がいなくても現場が回る仕組みをつくっておくことは、未来の自分やチームのためでもあります。本当に少しずつですが、自分にできることから、物流の現場を変えていきたいのです。
あるとき、安全衛生委員会のメンバーに選ばれたことをきっかけに、当時の支店長と話す機会がありました。そのとき言われたのが、「思っていることは、きちんと声に出して伝えなさい」という言葉。それまでは、考えていることがあってもどこか「新人だから」と遠慮する気持ちがありました。でもそれ以来、自分の意見や気づきを言葉にすることを恐れなくなりました。小さな声でも、現場を良くする一歩になると信じて。これからも積極的にものごとに取り組んでいきたいです。
< 仕事のモットーと今後の目標 >
もう一歩、あと一手。その先にある景色を信じて
「やってみたいです」と声を上げたことで小さな現場を任せてもらえたのは、入社から間もないころのことでした。私はいつも、「やらなければ、いつまでもできるようにならない」と自分に言い聞かせています。足踏みしている時間はもったいない。だからこそ、自分の背中は自分で押す。それが私のスタンスです。
今、支店から期待されているのは、現場をひとりで任せられる存在になること。そして、新しい視点で改善提案ができる人材になることだと考えています。経験が浅いからこそ見えることや、異業種出身だからこそ気づける視点もあるはず。そうした部分は強みとして認識し、私だから起こせる変化を現場に与え続けていきたいのです。
将来的には、現場経験を活かして営業職にも挑戦してみたいです。お互いにとって良い提案は、現場を知っているからこそできるはずです。そのために今はまず、目の前の業務に全力で取り組み、自分の引き出しを少しずつ増やしていきたいと考えています。
休日には妻とふたりで、趣味のロッククライミングに出かけます。岩を登っているときは大変ですが、「あと一手」を出すことで道が開ける。そんな感覚が魅力です。仕事や人生も同じです。迷ったときや苦しいときこそ、もう一歩だけ踏み出してみる。勇気を出して踏み出せば、きっと新しい景色が見られるはずですから。
ライター:清水海斗
カメラマン:諏訪仁一
(インタビュー取材 2025年7月)
取材メモ:
爽やかな挨拶と、相手の目をまっすぐ見て丁寧に言葉を紡ぐ姿が印象的。
撮影中には、周囲のスタッフから愛称で声をかけられ、思わずこぼれた素の笑顔に惹きつけられました。
さまざまな資格を取得し、仕事の幅を広げようとする勉強熱心な姿勢も頼もしく、これから知識と経験を重ねて、大躍進していく姿が楽しみです。
