Interview

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Linking Work & Life

物流管理スタッフ

  • 物流管理
  • 中途入社
  • 女性社員

女性も輝くこの会社で私が目指すもの

入社した年
2008年
休日の過ごし方
愛する子どもと過ごす
仕事終わりの楽しみ
ビールで乾杯
職場で電話で話す女性物流管理係長

< 入社のきっかけ >

やりたいことが見つからなかった私に訪れた、意外な出会い

大学では建築を学んでいましたが、将来その道に進みたいという思いがあったわけではありません。就職活動もそこまで熱心には取り組めず、「なんとなく」で過ごす日々。卒業後はしばらくのあいだ、アルバイトをしながら過ごしていました。そんなある日、目にとまったのがSBSロジコムの前身企業、ティーエルロジコムの求人です。時給が少し高めだったことと「オープニングスタッフ募集」という響きに惹かれて、軽い気持ちで応募しました。

面接では想像していたような堅苦しさがなく、とても和やかな雰囲気だったことを覚えています。地元のことや趣味、これまでの経験など、形式にとらわれない対話の中で、私という人間を丁寧に見てくださっているように感じました。無事採用となった後に聞いた話ですが、持ち前の明るさと前向きな性格を評価していただいたとのこと。資格や経歴ではなく、等身大の自分を認めてもらえたことが、とても嬉しかったのを覚えています。社会人としての経験も知識もない私を、温かく迎え入れてくれたこの職場。あれから十数年が経ちましたが、あのときの出会いが、私の人生を大きく変えたことは間違いありません。

倉庫でチェックする女性物流管理係長

< 仕事を通じた自身の成長 >

はじめて一人でトラックを送り出した日。この会社の一員になれたと感じました

入社した支店は立ち上げ直後だったため、業務フローやマニュアルなどは十分とは言えず、試行錯誤の中でのスタートでした。また、社会人になりたての私にとっては“電話に出る”ことすらプレッシャーに感じていた中で、自分に言い聞かせていたのは「失敗してもいいから、まずはやってみる!」ということ。不安があったとしても、チャレンジしなくちゃダメだと学びました。逃げていては、いつまで経ってもできるようにはなりませんから。

そんな私にとって、大きな転機となった出来事があります。ある日、運行変更にともない、出発対応を急遽一人で任されることに。支店長は別件の対応で不在の中、伝票を確認し、荷物の積載内容を急いで把握。何時に・どのトラックで・どこに届けるのか。一連の段取りを私が組むことになりました。

「これで合ってるかな…」「ミスがあったらどうしよう…」と、内心は不安でいっぱいです。でも、なんとか無事トラックを見送った瞬間、感じたんです。「これで私もこの会社の一員になれた」と。

それまではどこか控えめだった私にとって、「自分が送り出した」という実感はとても大きなものでした。プレッシャーと向き合いながらも、“最終的にやり遂げた”という経験は、間違いなく自身の成長につながっています。この経験以来、私はただ業務をこなすのではなく、「どうすればよりよくできるか」を自然と考えるようになりました。責任の重さと乗り越えたときの喜びを知ったことで、仕事に対する向き合い方も大きく変わったように思います。

インタビューに答える女性物流管理係長

< 日常業務と印象的なエピソード >

支えてくれる仲間と、深まった絆。一生忘れられない出来事

今の今、私は係長として「次席」の立場で支店業務全般に携わっています。支店長の補佐はもちろん、業務請負現場の調整から顧客対応まで、こなす仕事は多岐にわたります。日々さまざまな課題が持ち込まれるなかでここまでやってこられたのは、いつでも支えてくれる仲間がいるから。以前、そんな仲間との絆が、いっそう強く結ばれた出来事がありました。

それは、長く支店を率いてくださっていた前任の支店長の他界。あまりに突然の出来事で、支店全体が深い衝撃と悲しみに包まれました。単なる業務の空白ではなく、人として、心にできた大きな喪失です。その悲しみは、簡単には言葉にできるものではありません。

けれども、どんなにつらくても仕事は止まりません。物流は毎日動いていて、荷物を待っているお客さまがいます。現実に向き合う中で、私たちはそれぞれが「今、自分にできることは何か」を考え、声を掛け合いながら、なんとか日々を乗り越えていきました。

正直なところ、精神的に余裕がない中での業務は、決して楽なものではありません。でも、誰かが落ち込んでいれば誰かが自然に声をかけ、手が回らなければさりげなくサポートする。そんなふうに、気がつけばみんなが自然と「支え合う」関係となっていました。私たちが本当の意味での“チーム”になったのは、このときだったのかもしれません。

< SBSロジコムの魅力とプライベートの過ごし方 >

私が前例になって、誰かの“次の一歩”を後押ししたい

物流業界はいまだに「男性社会」、「女性は働きづらい」というイメージがあるかもしれません。ただ、2度の産休・育休を取得した私にとっては、SBSロジコムはとても働きやすく、女性だからといって居づらさを感じたことはないんです。

ただ一方で、「もっと良くできる」と感じる部分もあります。確かに、女性社員や女性管理職はまだまだ少なく、もっと増えるべきだと思います。女性の活躍を後押しする制度があっても、活用するには周囲の理解や前例が必要な場面もありますよね。だからこそ私は、自分のためにも、これからの女性社員の活躍のためにも、進んで“前例”になれたらと考えています。「子育てをしながらも、責任ある立場で働けるんだ」「産休・育休を経てもキャリアを諦めなくていいんだ」ー。そんなふうに、後に続く女性たちに安心してもらえたら、こんなに嬉しいことはありません。私の目標は支店長になること。女性ならではの気遣いや丁寧さが自慢の、立派な支店をつくりたいんです。

そんな私の元気の源は、休日に過ごす愛する子どもとの時間。もっぱら最近の我が家のブームは、「ティラノサウルスレース」に参加すること。着ぐるみ姿で全力で走る子どもを応援しながら、私自身も「成獣・メスの部」でエントリー。笑いあり、筋肉痛ありのレースですが、家族の思い出をつくる貴重な時間です。

仕事も家族も大切にしながら、自分らしく過ごしたい。そう思えるようになった今、次は「女性支店長」という新たなステージを目指して、一歩ずつ歩んで行けたらと思っています。

ライター:清水海斗
カメラマン:山辺恵美子

(インタビュー取材 2025年5月)

取材メモ:
明るくノリがよく、周囲を楽しく巻き込むムードメーカー。
デスクに飾られたお子さんの写真から、家族を大切にするあたたかな人柄が伝わってきます。撮影中、支店の仲間からかけられた温かい言葉に思わず涙ぐむ場面もあり、支店の絆に取材チームも感動しました。
業務と並行して危険物取扱の資格取得に向けて勉強する努力家な一面も。

倉庫の機会の前で立っている女性物流管理係長