Linking Work & Life
支店長
支店長としての責任とやりがい。仲間との対話を続けた中で気づいた、数字よりも大切なこと。
- 入社した年
- 2011年
- 家族構成
- 妻、息子、娘
- 休日の過ごし方
- 子どもと思いっきり遊ぶ

アルバイトの提案にも耳をかたむけてくれ る、そんな上司と出会い入社を決めました
もともとのSBS ロジコムとの出会いは、期間限定でのアルバイト募集でした。主な仕事内容は、夏場のイベントやフェスなどから返ってきた大量のビールサーバーを、次のイベントまでに再び使用できるように洗浄すること。中でも大変だったのはビールを冷やす部分、「コールドプレート」の洗浄です。
コールドプレートは一式で20kg 近くもあるのですが、ひとつずつ手作業で洗浄しており、多くのスタッフが腰を痛める原因となっていました。「もっと効率よくできるはずだ」と考え、休憩時間に手書きで図やイラストを描いて改善案を作成。当時の所長に提案しました。
所長はこの改善提案を大きく評価してくれただけでなく、「社員にならないか」と声をかけてくれたんです。率直に嬉しかったし、思い描いたアイデアを形にしたかったので、まずは現場の契約社員としてでしたが入社を決めました。その後は荷主様も巻き込んだ業務改善へと発展。作業員の身体的負担は軽減され、生産性も飛躍的に向上しました。設備投資も10万円ほどで済んだこともあり、この取り組みは荷主様の会社でもコンテストの「銀賞」を受賞するまでになりました。
たった一人のアルバイトの意見にも耳を傾け、真剣に検討してくれた当時の所長には本当に感謝しています。職位や社員区分に関係なく、良い提案は採用するという会社の姿勢にも共感したことが、SBS ロジコムに入社する決め手となったのかもしれません。

心がけているのは一方的な姿勢ではなく、膝を突き合わせて話し合うこと
現在は支店長として、支店管理業務全般を担当しています。収支管理から労務管理、安全・衛生管理まで、幅広い業務に携わりながら支店全体の生産性向上を目指して、日々取り組んでいます。
現在の支店に着任したのは、これまで別の支店で実施してきた業務改革や数値改善の実績を評価していただいたからだと自負しています。最初に配属となった支店では「年間優良事業所」で1位を獲得するなど、みなさんに支えられながら、これまでやってこられました。「次はこの支店で新たな変革を」という会社の期待には背筋が伸びますが、同時に大きなやりがいも感じているんです。
当支店には、経験豊富なベテランから意欲的な若手まで優秀な人材が揃っており、おのおのが各部門のスペシャリストとして活躍していました。ただ、長年続けてきた仕事のやり方は、時代とともに変化する業務環境に合わなくなってきている部分も確かにありました。かつてのように各部門がそれぞれ独立して業務を完結できた時代とは違い、現在は季節や時期による波動も大きく、ある時は特定の部門に業務が集中し、異なる時期には別の部門が忙しくなる、という状況も珍しくありません。
そこで私が重視したのが、「部門間の連携強化」です。各部門の専門性や誇りを尊重しながらも、支店全体として最適な人員配置や業務フローを構築できるよう、メンバーとのコミュニケーションを大切にしてきました。心がけていたのは、一方的に変化を求めるのではなく、「なぜ変える必要があるのか」という理由を丁寧に説明することです。膝を突き合わせて話し合うことで、少しずつ目線を同じくするメンバーが増えてきたように思います。これからも部門を超えた協力体制をより一層強化し、業務効率化と働きやすい環境づくりの両立を目指していきたいですね。

メンバーが想いに共感してくれた時は、胸 が熱くなるのを感じました
一日の中で複数回、メンバーと顔を合わせる時間を設けています。朝礼に11時と15時のミーティング、そして現場終了後の振り返りと、風通しの良い職場にするためにはメンバーとのコミュニケーションが欠かせません。
私たちの支店には、登録スタッフも含め200名以上が在籍しており、そのうち約8割が女性です。これだけ多くの人たちに支えられているからこそ、アンケートや個別面談を通じて「一人ひとりの声に耳を傾けること」を大切にしています。
支店長という立場は、日々多くの難しい決断に迫られます。メンバー一人ひとりの気持ちに寄り添いたいという想いと、組織全体の利益を追求するという責任の間で常に心のバランスを取る必要がある、非常にハードな仕事です。ある時メンバーの一人から、「私も支店長のように、大変だとしても一生懸命やって、気持ちよく仕事がしたいです」と言われたことがありました。みんなに厳しさを求めることもある中で、私の考えを理解し、想いに共感してくれる仲間がいる。それがわかった時に救われたと言いますか、胸が熱くなるのを感じましたね。
週末は家族と海へ。子どもと過ごす時間が、仕事の活力です
結婚10年という節目に「この先どこで暮らしたいか」を家族で話し合い、夢だった海の近くに引っ越すことにしました。これまでは仕事を中心に住む場所を決めていましたが、これからは家族との時間も大切にしたいと感じたんです。天気の良い週末には家族と海に出かけ、子どもたちと思いっきり遊ぶことが私の仕事への活力です。
物流業界で感じるやりがいのひとつは、テクノロジー化が進む中でも「人」の力が欠かせないことです。どれだけシステムが発達しても、感情のない「機械」だけでは難しい仕事だと思うのです。私はこれまで支店長として、少しずつ変わってきたメンバーをこの目で見てきました。時には厳しいことを求めることもありましたが、真摯に向き合い対話を重ねることで、互いに理解し信頼関係が築かれていく、そんなプロセスが支店長という仕事の醍醐味だと感じています。
チャレンジングな環境に身を置きたい、みんなと力を合わせて仕事がしたいという方は、ぜひ声を上げてほしいです。そうした声をしっかりと聞き、行動に移せる機会を与えてくれる会社だということは、自信を持ってお伝えします。家族を大切にする気持ちと同じように、職場の仲間や未来の同僚にもあたたかい環境を作っていきたいー。それが私の願いです。
ライター:清水海斗
カメラマン:氏家岳寛
(インタビュー取材 2025年2月)
取材メモ:
社員や支店、そして会社全体のことを第一に考え、常に誠実な姿勢で仕事に向き合う支店長。
その真摯な姿勢は周囲の信頼を集め、まさにお手本のような存在です。
きびきびと働く姿は、見ているこちらの背筋も思わず伸びるほど。
時折見せる穏やかな笑顔は、支店で働く人たちにとって大きな支えとなっているのだと思います。
