Interview

028

Linking Work & Life

庫内オペレーター

  • 庫内作業
  • 新卒入社

仕事の楽しさは、自分で作り出すもの

入社した年
2022年
休日の過ごし方
ぶらりと町散歩
仕事で一番好きな瞬間
段取りを考えるとき
倉庫で荷物の確認をする物流管理スタッフ

< 物流に興味を持ったきっかけ >

就職の決め手になったのは、「この先必要とされる仕事かどうか」という視点

僕の就職活動は、世の中が大きく変化していたコロナ禍のまっただなかでした。将来への不安が渦巻くなか、ずっと考えていたのは「この先の時代、本当に必要とされる仕事はなんだろう」ということ。さまざまな業界を調べていましたが、ふと目に留まったのが物流業界でした。

頼んだ荷物が届くー。物流はその「当たり前」を支えています。人々の暮らしが止まらない限り、必ず必要とされる仕事。しかも、少子化や高齢化、働き手不足といった社会の動きと連動して、物流の価値はこれからますます高まっていくはずです。競争の激しい場所に飛び込むより、「これからますます必要となる」業界に早く飛び込んで経験を積んでおいた方が、きっと世の中に貢献できる人になれる。直感的に、そう感じたんです。

数ある物流会社の中でSBSロジコムを選んだのは、扱う商材の幅広さに惹かれたから。大きな会社なら、一部の業種に偏るといったこともありません。SBSロジコムならたくさんの荷主さまと取引があり、さまざまな現場に関われます。そうした環境に身を置いた方が、自分の視野も自然と広がっていくだろうと感じたんです。今振り返ってみても、「社会の動きとともに、大きく成長できる環境に身を置きたい」と考えた自分の選択は、決して間違ってはいませんでした。

倉庫内を回りチェックする物流管理スタッフ

< 仕事内容 >

思わぬところでつながった、学生時代に学んだこと。その瞬間、一気に仕事が楽しくなった

あれはまだ1年目、入社して数ヶ月たったころでしょうか。あるイベントの展示会に関わる案件で、非常に大きなアメコミキャラクターの造形物を、パーツごとに受け入れ、スケジュールに合わせて出荷していくという仕事がありました。

腕や足、胴体など、一つひとつが何メートルもある巨大なパーツです。それらが厳重に梱包された状態で次々と届き、決められたスケジュール通りに保管・配送します。右も左もわからなかった自分にとっては本当に印象的なできごとで、「こんなのも運ぶんだ…!」って、なんだかわくわくしたんですよね。多くの人が楽しむイベントを、見えないところで自分たちが支えている。そんな実感とともに、この仕事の奥深さをはじめて感じた瞬間でした。

また、大学で学んだことが思わぬところで活かせることに気づいたのも、同じくらいの時期でした。大学では経営学を学び、ゼミの専攻は統計や数値分析です。僕たちの仕事は日々さまざまな荷主さまの商品を扱いながら、出荷量の波を読み、納品スケジュールの細かな調整が必要です。そこで活きてきたのが、大学時代に身につけた“データを読む力”でした。

たとえば、前年の出荷データをもとに、「この荷主さまは、この時期に物量が増える傾向があるな…」と予測を立てて対応したり、出荷のピークを見越して段取りを早めたり。数字から仮説を立て、行動につなげるというこの思考のベースは、大学時代に培ったものです。過去の経験と今がつながっていく感覚といいますか、「あのときの学びには、ちゃんと意味があったんだ」と思えるようになってから、仕事が楽しくてしょうがなくなりました。

笑顔でインタビューに答える物流管理スタッフ

< 心に残った大切な教え >

忘れられない失敗から学んだのは、「正しく理解し、正確に伝えること」の大切さ

入社当初、特に苦手意識があったのは荷主さまの電話応対です。荷主さまからの問い合わせに対して、納期や出荷スケジュールなどをお伝えするのですが、最初のころは一度に3つも4つも質問されると頭が真っ白になってしまって…。的外れな回答をしてしまい、あとから上司に「さっきの、ちょっと違ったぞ」なんて言われたことも、一度や二度ではありません。

そんな感じで失敗は数えきれないほどありますが、なかでも忘れられないのは、ある荷主さまの入庫調整を誤ってしまったときのこと。本来は1本だけ到着する予定だった海外コンテナが、僕の確認ミスにより2本到着してしまったんです。荷受けの人員は1本分しか手配していなかったので、現場は混乱状態に。支店のメンバーには、大変な迷惑をかけてしまいました。

この経験を通して学んだのは、「聞いたことを正しく理解し、正確に伝えること」の大切さです。何となくで受け取った情報をそのまま流してしまえば、どこかで必ずズレが生じます。「聞くときも話すときも丁寧に、正確に」と、そのときの上司からかけられた一言には言葉以上の重みがあり、それ以来ずっと自分の心の中に残っているんです。

誰だってそうですが、はじめから完璧にこなせるなんてことはありません。僕もミスをしては落ち込み、そのたびに先輩方に助けられ、一つひとつ地道に積み重ねてきました。でも、ふと気づくと電話応対ひとつ取っても「以前より落ち着いて話せているな」「お客さまの意図が汲み取れるようになってきたな」と、自分でも少しずつ成長している実感があるんです。できることが増えていくにつれ、自信も大きくなっていく。そうした実感は仕事のやりがいそのものですし、新たな挑戦に立ち向かう僕の背中を力強く押してくれています。

< 仕事のやりがいとSBSロジコムの魅力 >

見えないお客さまを想う。胸に抱くのは、誰かの生活を支えているという誇り

この仕事の面白さって、「ただモノを運ぶ」だけじゃないところにあると思います。たとえばあるとき、荷主さまから新しい商材が増えるということでご相談がありました。その商材が「観光地のプリン屋さんで新しく使う容器」と聞いて、僕、実際にそのお店に行ってみたことがあるんです。嬉しそうにそのプリンを買う観光客の姿を見て、自分が関わった仕事が誰かの楽しみや生活の一部になっているんだと実感できて、ちょっぴり嬉しくなりました。

こうした、普段見えない“仕事の先”に思いを巡らせることは、僕にとってのやりがいのひとつ。趣味の街歩きや美術館めぐりでも、自然と「これってどうやって運ばれてきたんだろう?」とか、いろいろ考えながら見てしまいます。自分の中では趣味と仕事はつながっているような感覚で、そうやってアンテナを張っていると、ふとしたときに仕事のいいアイディアが浮かぶことがあるんです。

また、仕事をするうえで僕が心がけているのは、ただ言われたことを処理するのではなく、自分で考え、提案し、動くこと。それができるのがこの仕事の面白さですし、若手にもどんどんチャンスが与えられるのがSBSロジコムの魅力。「最初から楽しい仕事」なんて、そう多くはありません。大切なのは「どうすれば自分にとって面白くなるか」と、前向きに考える姿勢。どんな仕事に就いても、“自分で楽しくしてやろう!”という気概のある人が入社してくれることを、僕は楽しみにしています。

ライター:清水海斗
カメラマン:氏家岳寛

(インタビュー取材 2025年6月)

取材メモ:
入社して数年とは思えないほど、仕事に対する責任感と前向きな姿勢が際立っています。成功も失敗もすべて糧にして成長しようという意志が、まっすぐな瞳にしっかりと宿っていました。取材を楽しみにしてくださっていたようで、事前にサイトを丁寧にチェックしてくれるなど、準備も万端。おかげでスムーズに進行できました。

職場で立っている物流管理スタッフ